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【中小企業班】30分思わず力説してしまう、東大阪のモノづくりへの想い

こんばんはK8のかずひとです
本日ご紹介する東大阪の中小企業は
プラスチック加工、ウレタン、ゴム加工を得意とする白水産業様です!

K7トミーさんと一緒に訪問させて頂いた企業だったのですが、案内された会議部屋に入ると
二人で「えっ!?」と声を出して驚いたことを覚えております。笑

実は入った瞬間に
「ようこそ、関西学院大学の皆様!」
と大きなスクリーンにスライドが用意されていたんですね。しかもそこから白水産業様の会社説明や事業紹介を行ってくださりました。
本来私達は一方的に調査をお願いした身にも関わらず、白水産業様は私達をお客様と思って、誠意を持って丁寧な対応してくださりました。
ありがとうございました!
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とみーさんの後ろ姿

説明後、約2時間かけて工場見学まで案内してくださりました。工場見学の際に、部署ごとに社員の方とお話をする機会もあり、非常に楽しかったです。
どの社員の方も、自分達の仕事を私達に分かりやすく、そして「ここがすごいんだよね」と楽しそうに紹介してくださり、仕事が皆さん好きなんだなということが強く感じられました。

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この写真は、どうやって木材に緩やかな凹凸を作っているかの説明をしている様子で、ドリルをX軸Y軸Z軸でそれぞれ何マスずつ進むかをプログラミングしており、木材は固定されたまま、削られていって凹凸が生み出されるんだよ。と実物を使って語ってくれた時のものです。


「あれ?私達って何しに来たんだっけ?」と本来の調査のことを忘れさってしまうぐらい
夢中になっていました。


特に印象的だったのが、50代ぐらいの男性の方が百均東大阪のものづくりについて述べていたお話でした。

急にプラスチックってどんなイメージある?と尋ねられ、
自分は予想外の質問で「汎用性の高いイメージが。」と少し詰まりながら答えました。
すると「大量生産のイメージないか??百均行ったらプラスチックばっかりや。」
「うちみたいな工場で作ったら、このプラスチックケースも30円するわ。」
「安い理由は溶かして金型に当てはめて作られているからや。ウチはそうじゃなくて削っている。

と立て続けにその男性は話始めました。

「なんで削っているか?というと大量にはいらないからや。そのパーツが他の会社にとっては何万円しようが必要なパーツなんや。」
↖(大手電気会社製品の部品を手にとって説明されていました)

「我々は、そういったパーツを一個一個丁寧に削って作っている。こういったものづくりの姿勢が今の日本の技術を支えているんや。」

と力説してくださりました。

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「うちみたいな工場で作ったら、このプラスチックケースも30円するわ。」と言った時の写真


なるほど。確かにプラスチックと聞くと、安価で大量生産のイメージが染み付いています。しかし、東大阪のような技術力を持った企業は、そういった大量生産で低価格に拘るのではなく、一つ一つの製品を丁寧に加工し、適正な値段で売ることを行っているのだと。


この30分近い長いやり取りを通じて社員さんが伝えたかった事は
「本当のものづくりとは何か」では無いかと思います。
私達消費者って値段だけで商品を注目しがちですが、その商品がどのように作られているのかを少し考えてみるだけで、値段だけの価値判断以外で商品選びができるのでは無いかと思います。

最後まで読んで頂きありがとございました!
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Kurita Seminar

Author:Kurita Seminar
関西学院大学栗田ゼミです。私たちの栗田ゼミの活動は、国内から海外まで幅広く行っています。海外では、アフリカへの貧困調査のためマダガスカル・セネガルに渡航したり、国内では、農業・観光・教育・中小企業などの社会問題に対しての活動を行っています。ゼミ生の日常もたくさん載せていくので是非ご覧ください!

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