【全体ゼミ】夜と霧 10月23日
- 2020/10/27
- 03:04
皆さんお元気ですか?
K7のなおきです。久しぶりにブログ報告します。
さてさて、各smilocalの論文活動が忙しい中、調査に協力してくれるのはとてもありがたいですよ。感謝の一言では表せられないくらい感謝しています、本当に。
皆さんも西成にお立ち寄りのあった際には、ぜひホルモン焼きを召し上がって下さいな。
てなわけで、23日の全体ゼミのブログ始めていきます。あそれ
まずは毎度恒例ビブリオバトルからです。
今回もそうでしたが、相変わらずK9のプレゼンの上手さには恐れ入ります。誰に習ったんですかね。
僕が2年生だったころのビブリオなんて誰も覚えていないんじゃないでしょうか
今回は、
K8 かずひと『絵を見る技術』秋田麻早子
K9 りゅうた『FACT FULLNESS』ハンス・ロスリングら
K7 おか『砂漠』伊坂幸太郎
K7 みさと『THIS IS WATER』デヴィッド・フォスター・ウォレス
K9 なおき(しば)『この気持ちもいつか忘れる』住野よる
で、結果は、
いや~悔しいっすね~
この1票が大きいんですよ。やはり変に緊張して上手く伝えきれなかったのが反省点です。
それでも、今回もなかなか高レベルの戦いで、どの本も読んでみたい!となりましたねー。うひょーい
ビブリオバトルの後は、全体読書『夜と霧』でした。
心理学者が体験したアウシュヴィッツ収容所での体験で、限界状況のなかの人間の姿が鮮明に描かれています。
はてさてディスカッションが始まるわけですが、一つ目のテーマは、「生きていることに何の期待も持てないという人にどのような言葉をかけるか」でした。
問いが難しいのは百も承知なのですが、そもそもこの本の捉え方がかなり難しくて、単なる収容体験として済ませてしまうわけにはいかないんですよね。
彼らがどういう心理状態だったのかというのを想像するべきなのでしょうが、現代のぬるま湯につかりながら生きている僕たちには荷が重いです。
やはり、その凄惨さに圧倒されるというか、真に理解することなんて不可能だと思った人もいるんじゃないでしょうか。
著者のフランクルは、「人生から何をわれわれはまだ期待できるのかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているのかが問題なのである」
と言ってましたね。
人生からの問いを、正しく答えることなんですね。なんか難しそうですけどやってみようと思います。
↑これは問いに対する答えではないですが、皆さんも改めて考えてみてはいかがでしょうか。
そして二問目に移る前に、ディスカッション進行の先生が、凛太朗になりました。ガンバレガンバレ
続く二問目は、「フランクルの主張を、現代の私たちが理解しさらに深めるにはどうすればよいか」のような問いだったと思います。
この問いがかなり難儀で、問いの意味を解釈すること自体に時間をかけた班もいくつかあったのではないでしょうか。
被収容者の苦しみを知った僕たちが手にした責務をどう消化していくのか。僕は、この『夜と霧』を読んでどう呼応するのか。そんなテーマなのかなと思いました。ちょっと大きすぎますけどね。
このあたりで頭がパンパンになってしまって、その時の記憶はありません。
「具体的な運命が人間にある苦悩を課する限り、人間はこの苦悩の中にも一つの課題、しかもやはり一回的な運命を見なければならないのである。人間は苦悩に対して、彼らこの苦悩に満ちた運命と共にこの世界でただ一人一回だけ立っているという意識にまで達さなければならないのである」
と言っていますね。
うーん、苦しみは一人一人にあって、直面しなければいけないということでしょうか。
さらに続く三問目は宿題となり、皆さん内容練りながら素晴らしい文章を書いてくることでしょう。また読みます。
ゼミの最後に凛太朗が、うまく伝えることが出来なかったと反省していましたね。いやいやそんなことはないぞと。
難しい本に向き合おうとしたその姿は立派でしたよ。泣くな、男よ。
というわけでそろそろ締めさせていただきます。ここまでご覧いただきありがとうございました。
K7 なおき