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【中小企業班】生き残りの鍵はレジリエンス

こんばんは!K8のかずひとです!
将来の話ではありますが、来年の中小企業の論文を執筆する際、新型コロナウイルスを受けて生き残った企業と生き残ることが出来なかった企業のその差は何か?その要因は何か?のようなテーマを大雑把ではあるんですが、考えていて先行研究を見ていたら、それに近いものを見つけたので、今日はそれを紹介します!

コロナというテーマではありませんが、中小企業のレジリエンスとその長寿性に関する考察~中小長寿企業の自然災害リスクへの対応能力~という論文です!
レジリエンスは後述します。

この研究の要約として、日本は自然災害が多く、その被害を毎年受ける中、生き残っている要因って組織能力であるレジリエンスではないか?を仮設を立て、自然災害と中小企業の長寿性について考察を行うものです!

論文の問としては、①自然災害リスクで被災しても、長寿を実現しているレジリエンスを構成する要因は何か?②は省略します。

経営・経済分野のレジリエンスを「危機がない時、危機が来る前に大きな変化を実行する力」と定義しています。経営者って案外変化の必要性に感じてても経営が好調の場合、変化がやり遂げる事ができないそうです。
※レジリエンスは他の定義も沢山存在します。後述するAMAの定義はこれと異なります。


東日本大震災復興対策を例として、レジリエンスを満たす条件は①致命傷を受けない②被害を最小化する③すぐに回復する
と述べられています。
有名コンサルタント組織AMA曰く、アジリティ(変化の先取り、誘発、利用に際して迅速、果敢、的確に行動する能力)とレジリエンス(変化の結果に生じた自己のあり方を認識しそれに対応しさらに改革していく能力)の2つが連動したバランスの取れた経営が良い組織であるとしていました。
しかし、組織のレジリエンスを測るには災害発生前と発生後を評価する必要があります。とはいえそれを評価する計測方法も無いため難しいと言えます。

もう一つレジリエンスと関わりが深いものとしてリスクマネジメントが挙げられます。
リスクは不確実なものであり、その不確実なリスクを最小化するマネジメントがリスクマネジメントです。
米国で起きた同時多発テロに関して言えば、何かあったときのための事業を継続させておくマネジメントの重要性に視点を置いた危機管理が注目されました。
そこで効果的なのがBCP(事業継続計画)を立てることです。
BCPとは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した時、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

ここで一旦整理すると、レジリエンスが一言で言うと再生能力であり、その再生を効果的にするのがBCPの策定やリスクマネジメントの策定です

では、レジリエンスをもう少し解剖していくと以下の図になります。

2020-08-06.png
石井洋之(2012)中小企業のレジリエンスとその長寿性に関する考察 : 中小長寿企業の自然災害リスクへの対応能力 の図より引用

5つの特徴でまとめられています!
①保守性と新規性
②長期間的関係性
③ファミリー企業性
④リーダーシップ性
⑤財務の安定性
※具体的な説明は図に書いています!

これらと、企業風土(地域に根ざした、企業の歴史の中で形成される独特の、価値観、行動様式)と企業文化(様々な行動や思考の結果、意識的に形成される価値観や、行動様式、オリジナル文化)が相互に関連し合うものなっています。
それが以下の図です!
2020-08-06 (1)

石井洋之(2012)中小企業のレジリエンスとその長寿性に関する考察 : 中小長寿企業の自然災害リスクへの対応能力 の図より引用

そして、VRIOと呼ばれる分析を経て長寿企業のレジリエンスを見ていきます。
VRIOとは①Value②Rarity③Inimitability④Organizationの頭文字を取ったもので、これも図をご覧頂くとわかりやすいと思います。
2020-08-06 (2)

石井洋之(2012)中小企業のレジリエンスとその長寿性に関する考察 : 中小長寿企業の自然災害リスクへの対応能力 の図より引用

その長寿企業の特徴をVRIO分析に通したものがこちらの図になります!
2020-08-06 (3)
石井洋之(2012)中小企業のレジリエンスとその長寿性に関する考察 : 中小長寿企業の自然災害リスクへの対応能力 の図より引用

つまり結論として、長寿を実現しているレジリエンスを構成する要因は、
①危機に耐える財務体力(資金だけでなく、信用といった見えない価値)
②危機でも守る伝統とピンチをチャンスに変える革新(危機でも自社の強みを伝統として守りながら市場を見抜く情報収集能力によってピンチをチャンスと捉える革新的な能力)
③危機でも切れない長期的関係(危機なときこそ、絆が深まり支援も強くなれる利害関係者の存在)
④ファミリー企業的経営者の危機管理能力(ファミリー企業としての強み)


が挙げられるわけです!!



最後に

来年の中小企業班で論文を執筆する際にもし、コロナに関するテーマでいくならば、レジリエンスというキーワードが重要ということがわかりました。しかし、それらを図る指標や理論や分析が少ないため、もっとそこも調べておく必要があると感じます。
また、レジリエンスの構成要因に関して言えば②で述べられた危機でも切れない長期的人的関係力が印象的でした。つまりは日常の業務から関わる利害関係者との繋がりを意識する必要があるということです!短期的な利益を追い求めることをしないことが大きなポイントかなと思いました。それはCSRやSDGsといった場面でも求められてくることだと思いました。
私達と関わりをさせていただいている中小企業家同友会様という大きなプラットホームもそういった長期的人的関係にも関わる大きな場のようにも感じました。

参考文献はコチラです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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