【農業班】 和書籍を読みました。
- 2019/06/28
- 12:28
こんにちは、農業班の優菜です❤
最近ますます暑くなってきましたね。
皆さま、水分をしっかりと摂取して熱中症対策をきちんと行ってくださいね。
今回は少し前にK6の楓さんが読んだ和書籍を紹介します。
<論文>
橋下行史(2015)「地方創生の理論と実践―地域活性化システム論―」創成社
<要約>
この本では、各章ごとに異なった話題から地域活性化について述べていて、全部で十一章まであります。短編のため比較的読みやすい本でした!
著者によると、地域活性化とは二つの座標軸があると述べていました。一つ目は経済面で、一人当たりの所得水準を増やすことです。二つ目は社会面で、安全・安心みんなが幸せになることです。地域活性化は、極めて現代的な課題ですが、それはグローバルな工業化の進展と、市場経済によるコミュニティの崩壊が引き起こしたものだといいます。
二章では、地域活性化と大学のあり方について。
地域活性化・町おこしに必要なのは「バカ者、若者、よそ者」と言われるように、人財であると述べます。単に役割をこなす「人材」ではなく、地域を生かすのは財産である「人財」です。地域の資源を切り口にして、活性化という目的の中でお互いの絆を深める作業です。また、近年大学に見られる「地域活性化システム」講座のように、大学と地域が協力して活性化に取り組む必要があります。これにより、これまで接点のなかった人たちが講座をきっかけにネットワークを形成し、地域のための意見交換の出発点となるようにし、そうすることで人財ネットワークが「地域の絆」に繋がります。
四章では、観光立国の推進について。
グローバルMICE戦略都市について、東京・横浜・京都・神戸・福岡が選ばれています。観光立国の推進で「住んでよし、訪れてよし」という理念のもと、観光交流が地域の価値の再発見をもたらし、6次産業化の出口、地域連携の核に当たると認識されています。そこで、現在体験型・交流型の旅行形態であるニューツーリズムが注目されていて、産業観光の中でも酒造ツーリズムは地元の食文化とも連携しているといいます。
五章では、森林資源について。
現在日本では先人たちのおかげもあり、木材が増えてきています。そのため伐り、それを活用することにより活力を見いだせます。公共建造物や住宅に木材が使われることが増えていますが、特に「地元の木材」を使うことがプラスのイメージとなってきています。さらに、木質バイオマス発電などエネルギーとしても使われています。「森林浴」は健康にプラスの影響を与えてくれるとして好評で、長野県信濃町ではガイドの人材養成に力を入れているそうです。
七章では、ドクターヘリについて。
ドクターヘリは単に離島だけで用いられるのではなく、早く治療を開始するための手段でもあるといいます。しかし、運行費用の負担が特に小さい地方自治体ほど難しいのですが、災害時におけるヘリコプターの一体運用と航空管制は早急に取り組むべき問題であるといいます。
九章では、コミュニティバスについて。
神戸市の東灘区の例のように、コミュニティバスの運行は、単なる移動手段にとどまらず、高齢者の外出機会の増加や地域コミュニティ向上に寄与します。地域の公共交通を自分たちのものとして、自分たちが乗って支えるという当事者意識、参加意識は「おらがバス」「マイバス」意識と言われ重要です。
十章では、農家レストランについて。
農家レストランは、時には都会を離れてゆっくり過ごしたいという30~40代の女性の消費トレンドに合致しています。農家レストランを供給する側も、世代交代に伴い何か新しいことをやってみようという若い世代が増えてきています。また、北海道夕張市の調査からも、成功している農家レストランの経営方針は各店舗で異なっていました。比較的小さな資本投資で、外からの需要を呼び込み地域内の循環を生み出せる農家レストランは優れていて、産業振興が難しい産業不利地域の経済活性化の手段として今後も期待されているのです。
十一章では、有馬温泉の取り組みについて。
その中で、丹波篠山市も触れられています。有馬で二、三泊しても飽きないように、(現)丹波篠山の古民家・宝塚歌劇・西宮の甲子園球場ツアーなど周辺地域と手を組む必要があるのです。有馬温泉旅館協同組合で第3種旅行業「有馬もうひと会社」を設立し、様々なツアーを企画しました。2013年には丹波篠山市に「篠山もうひと会社」という支店を作りました。これにより三田市や丹波市も全企画範囲に入れることができ、一つおきに支店を作ることで県下全部の旅行企画が可能になり、周辺地域が手を取り合うことができます。
<感想>
この書籍では、実際に私たちが後川で活動するにあたって、何かヒントになりそうなことが多くありました。例えば、森林は地域の方が山の上の方にたくさんあるとおっしゃっていました。森林浴というのも、地域の方がリフレッシュやウォーキングなどに活用できたり、サイクリングで来ている人も立ち寄れたら面白くなるのではないかと思います。神姫バスなどの廃車後のコミュニティバスの存在は少し聞いたことありますが、農家レストランなどで地域の方が集まる場所を増やしたり、それらを作り上げていくことを地域一丸となって行えたらいいなと思います。何かものなどを通して地域の方同士の繋がりや、私たち学生など地域外との交流も深めることが、地域活性化に何よりも重要なことだとわかりました。森林や美味しい食材、できたらヘリポートの活用、春日神社などの建造物など様々な魅力を生かし、後川のあたたかさと魅力を伝えていけるよう、私たちはこれからも後川地区と関わっていきます!!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
これからもご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
♡おわり♡
最近ますます暑くなってきましたね。
皆さま、水分をしっかりと摂取して熱中症対策をきちんと行ってくださいね。
今回は少し前にK6の楓さんが読んだ和書籍を紹介します。
<論文>
橋下行史(2015)「地方創生の理論と実践―地域活性化システム論―」創成社
<要約>
この本では、各章ごとに異なった話題から地域活性化について述べていて、全部で十一章まであります。短編のため比較的読みやすい本でした!
著者によると、地域活性化とは二つの座標軸があると述べていました。一つ目は経済面で、一人当たりの所得水準を増やすことです。二つ目は社会面で、安全・安心みんなが幸せになることです。地域活性化は、極めて現代的な課題ですが、それはグローバルな工業化の進展と、市場経済によるコミュニティの崩壊が引き起こしたものだといいます。
二章では、地域活性化と大学のあり方について。
地域活性化・町おこしに必要なのは「バカ者、若者、よそ者」と言われるように、人財であると述べます。単に役割をこなす「人材」ではなく、地域を生かすのは財産である「人財」です。地域の資源を切り口にして、活性化という目的の中でお互いの絆を深める作業です。また、近年大学に見られる「地域活性化システム」講座のように、大学と地域が協力して活性化に取り組む必要があります。これにより、これまで接点のなかった人たちが講座をきっかけにネットワークを形成し、地域のための意見交換の出発点となるようにし、そうすることで人財ネットワークが「地域の絆」に繋がります。
四章では、観光立国の推進について。
グローバルMICE戦略都市について、東京・横浜・京都・神戸・福岡が選ばれています。観光立国の推進で「住んでよし、訪れてよし」という理念のもと、観光交流が地域の価値の再発見をもたらし、6次産業化の出口、地域連携の核に当たると認識されています。そこで、現在体験型・交流型の旅行形態であるニューツーリズムが注目されていて、産業観光の中でも酒造ツーリズムは地元の食文化とも連携しているといいます。
五章では、森林資源について。
現在日本では先人たちのおかげもあり、木材が増えてきています。そのため伐り、それを活用することにより活力を見いだせます。公共建造物や住宅に木材が使われることが増えていますが、特に「地元の木材」を使うことがプラスのイメージとなってきています。さらに、木質バイオマス発電などエネルギーとしても使われています。「森林浴」は健康にプラスの影響を与えてくれるとして好評で、長野県信濃町ではガイドの人材養成に力を入れているそうです。
七章では、ドクターヘリについて。
ドクターヘリは単に離島だけで用いられるのではなく、早く治療を開始するための手段でもあるといいます。しかし、運行費用の負担が特に小さい地方自治体ほど難しいのですが、災害時におけるヘリコプターの一体運用と航空管制は早急に取り組むべき問題であるといいます。
九章では、コミュニティバスについて。
神戸市の東灘区の例のように、コミュニティバスの運行は、単なる移動手段にとどまらず、高齢者の外出機会の増加や地域コミュニティ向上に寄与します。地域の公共交通を自分たちのものとして、自分たちが乗って支えるという当事者意識、参加意識は「おらがバス」「マイバス」意識と言われ重要です。
十章では、農家レストランについて。
農家レストランは、時には都会を離れてゆっくり過ごしたいという30~40代の女性の消費トレンドに合致しています。農家レストランを供給する側も、世代交代に伴い何か新しいことをやってみようという若い世代が増えてきています。また、北海道夕張市の調査からも、成功している農家レストランの経営方針は各店舗で異なっていました。比較的小さな資本投資で、外からの需要を呼び込み地域内の循環を生み出せる農家レストランは優れていて、産業振興が難しい産業不利地域の経済活性化の手段として今後も期待されているのです。
十一章では、有馬温泉の取り組みについて。
その中で、丹波篠山市も触れられています。有馬で二、三泊しても飽きないように、(現)丹波篠山の古民家・宝塚歌劇・西宮の甲子園球場ツアーなど周辺地域と手を組む必要があるのです。有馬温泉旅館協同組合で第3種旅行業「有馬もうひと会社」を設立し、様々なツアーを企画しました。2013年には丹波篠山市に「篠山もうひと会社」という支店を作りました。これにより三田市や丹波市も全企画範囲に入れることができ、一つおきに支店を作ることで県下全部の旅行企画が可能になり、周辺地域が手を取り合うことができます。
<感想>
この書籍では、実際に私たちが後川で活動するにあたって、何かヒントになりそうなことが多くありました。例えば、森林は地域の方が山の上の方にたくさんあるとおっしゃっていました。森林浴というのも、地域の方がリフレッシュやウォーキングなどに活用できたり、サイクリングで来ている人も立ち寄れたら面白くなるのではないかと思います。神姫バスなどの廃車後のコミュニティバスの存在は少し聞いたことありますが、農家レストランなどで地域の方が集まる場所を増やしたり、それらを作り上げていくことを地域一丸となって行えたらいいなと思います。何かものなどを通して地域の方同士の繋がりや、私たち学生など地域外との交流も深めることが、地域活性化に何よりも重要なことだとわかりました。森林や美味しい食材、できたらヘリポートの活用、春日神社などの建造物など様々な魅力を生かし、後川のあたたかさと魅力を伝えていけるよう、私たちはこれからも後川地区と関わっていきます!!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
これからもご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
♡おわり♡
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