FC2ブログ

記事一覧

【伝統芸能】6月の英語論文!

こんにちは!
K6のゆうしです!!
今週は、雨が多い天気ですね(;_;)
車を運転する機会が多いのですが、雨の日は車は増えるし、みんな気分が上がらないのかズッシリした走り方を全体的にしているように感じます!!

今日は、先日読んだ英語の論文をみなさんに紹介したいと思います!!

<英語論文>
タイトル:The social economics of ethical consumption: Theoretical considerations and empirical evidence.
著者:Starr, M. A


この論文は、「エシカル消費」に着目して研究している論文です!

「エシカル消費」って??
→消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。と消費者庁が定義しています!
また、エシカル消費はSDGsの12:「つくる責任 使う責任」に該当する活動なんです!!

アメリカ人の成人1500人を対象に行った調査データを元に、エシカル消費に対しての"意識"と"行動"に影響を与える要因を明らかにしています。
この分析の面白い点は、WTP(Willingness to Pay)という商品に対する支払い意思学を評価する方法ではなく、実際の行動を見ている点ではないでしょうか。そもそもWTPは、商品の価格に対する影響を見る際に使用されることが多いので、根本から何を見たいか。が違うんですね。WTP最強。と思っていた自分にとっては、意識や行動を被説明変数として使用して、プロビット分析を行うというのが新鮮で刺激的でした!

分析結果は以下の通りです!
①エシカル消費は重要だと思うか
65歳以上、大卒、女性。という3つの変数が正に有意となる結果になりました!

②過去にエシカル消費を行ったことがあるか
65歳以上、収入、女性、政治的興味などの変数が正に有意となる結果になりました!

また、収入が有意となったように、著者は、エシカルであることから、エシカル消費の対象となるものは、市場経済のある同質の物よりもいくらか価格が高くなる(プレミアムがつく)ことを指摘しています。つまり、そのプレミアムが高いと消費者は、同質で安い物を選ぶ傾向があり、コアな人たちだけがエシカル消費を行います。しかし、そのプレミアムが低くなった時、消費者はよりエシカルな商品に手を伸ばします。

さて、この論文が「伝統芸能」にどう関係があるかですよね。
昔から長きにわたって、職人さんが作ってきたものは、大量生産大量消費の煽りを受けて、「伝統」と位置づけられました。
これにより、伝統という言葉に「プレミアム」がついたと私は感じています。
そのプレミアムは、伝統というものへの敷居を高め、かつ"高価な物"という意識づけをしました。
論文の結果にあった通り、そのプレミアムが下がると消費者は手に取ってくれる。ということだったのですが、「当たり前やんそんなん」とちょっと思ったりする一面もあります。論文の否定をしているわけではないのですが、商品が消費者に歩み寄ってこいよ。と言わんばかりの事を言う人もたまにいますよね。
では、仮に伝統が市場経済の価格に歩み寄った時、どうなるのか。職人さんは収入がなくなり、弟子を雇えなくなり、どんどん下がる価格競争に疲弊し、伝統は潰えてしまうのではないでしょうか。

私個人の意見として、プレミアムを金銭的な物差しだけで見るのではなく、その差に何を感じ取ることができるのか。という消費者側のリテラシーの欠如も問題の1つであるのだと思います。もちろん、購買には「お金」が必要ですから、そういった問題も芋づる式に絡んできますが。

金銭的な指標ではない伝統の捉え方を少しでも多くの人に感じてもらえるよう、今後も「京漆器」の発信に邁進していきます!

以上、ゆうしでした!

参考:
Starr, M. A. (2009). The social economics of ethical consumption: Theoretical considerations and empirical evidence. The Journal of Socio-Economics, 38(6), 916-925.
消費者庁HP (https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/):2019年6月27日データ取得
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kurita Seminar

Author:Kurita Seminar
FC2ブログへようこそ!

訪問者カウンター