fc2ブログ

記事一覧

【御所班】「意識を変える必要がある」ガンバ農園 杉浦さんインタビュー


本名:杉浦 英二さん
生年月日:1969年2月19日
出身地:大阪府高槻市

S__140115975.jpg




〇33歳の時に勤めていた建設会社を辞め、御所市で農業を一人で始める。現在は外国人の農業研修や子どもたちの農業体験の受け入れを積極的に行い、御所の魅力を伝えている。杉浦さんが作る人参が甘いと有名。

・2002年から農業を一人で始められたきっかけ、理由は何ですか。また、なぜ御所市で行おうと思ったのですか。
 2002年の1年間農業大学に通って、2003年のから御所で畑を借りて農業を始めました。農業を始めたきっかけは、もともと大学が農学部で農業をしたいと思っていましたが、農家ではなかったので、なかなか農業で食べていく当てがありませんでした。大学卒業後は建設関係に就職し、ダム工事などの現場で働いていました。ダムを作る時に切った木の処分の方法に問題がありました。その切った木を堆肥(有機物が微生物によって完全に分解された肥料のこと)にしてダム建設後の木の栽培のために使用することを僕の会社で提案しました。その担当になった僕が、日本各地でダム建設のために伐採された木を堆肥に変えて植樹することをしていたんです。そのときにできた堆肥を試験的に農家さんに持って行って買ってもらっていました。農家さんを訪ねていくうちに僕も農家をやりたいと思うようになりました。御所市で始めたのは知り合いが紹介してくれたからです。初めは、御所市のことは何も知らなかったです。(笑) 僕が来た地域はよその人が農業をすることが全くなかったので、村の人たちもびっくりされたと思います。村の人たちとコミュニケーションを取っていくまでがしばらく大変でした。

・今まで企業で働かれたいて農業に転職することはとても勇気が必要なことだと思いましたが、、、
 大学時代に見ていた農家さんも裕福ではなかったですが、農業の現実をあまり知らなかったから農家に飛び込んでいけたのかもしれません。実際に農家になって驚くことが多かったです。農家のせがれが農家をしない時代ですから。

・無農薬・有機栽培にこだわる理由はなんですか。
 環境問題に興味があったんですが、特に無農薬で農業をしようとは全く思っていませんでした。農家でなかった時も無農薬にこだわって野菜を買っていませんでした。ある時中国で木を植える仕事をしていた時に、深刻な環境問題がありました。野菜は洗って食べないといけない、水はミネラルウォーターしか飲めない。やっぱり、水を汚染したらあかんなって。農薬はどちらかというと汚染したものを川へ海へ流れていくのでどっかで汚染源になっているんです。100%hは無理かもしれないけど、できる限り減らそうやないか、ということでスタートしました。

・いつから外国人の農業体験を受け入れられるようになったのですか。また、そのきっかけはありますか。
 始めは畑一枚(約1000㎡)だったんですけど、リタイアされる方が多くてどんどん任されるようになったんです。今は40何枚に。すごい面積、さらに棚田。1人では管理が大変に。かといって人を雇って棚田の草刈りをしてしまうと今の農業だと経済的にもうからない。ボランティアの力を借りて農業をしている事例を見たのでボランティアの紹介団体に相談しました。普通の農家さんがボランティアを頼むのはおかしい。僕が農業をしているところは山なので、言うと山を守っている。公共性があり、ボランティアを受け入れられる筋があるので、納得してもらいました。初めて受け入れたのは2年前。愛知県の大学のボランティアサークルが来てくれました。そこから受け入れはなかったんですが、2年前に香港のボランティアが来たのをきっかけに外国人のボランティアがずっと来てくれています。日本人の受け入れはその愛知県の大学生だけです。

・外国人の方がボランティアで来てくれるようになにか工夫はされていますか。
 正直そんな余裕がなかった。(笑) とにかく英語が喋られない。受け入れなんてしたことがなかった。特に何もしてないですが、来てくれた子にいかに満足してもらうか。もちろん仕事はしてもらうんですけど、それと同時に心に残るいろいろな体験をしてほしい、という思いでどんなことをしたらいいのか考えています。単純に3か月ずっと草刈りだけしてもらうのはしてもらいたくない。彼らも望んでいない。仕事を通して日本文化に深く入っていきたいと思っているから、そのための道筋を僕が付けてあげたらいい。そういう努力をしています。

・ボランティア体験者が満足してその口コミで新しい体験者が来ることもあるのですか。
 つい先週に来ていたロシア女の子がそうでした。以前、来てくれたロシアの男の子が杉浦農園を紹介してくれた。

・どのような体験ができるのか詳しく教えてください。
 ボランティアに来てくれる子で有機農園や農業文化に興味があって来てくれることがあって仕事自体が興味の対象になることはあります。仕事以外だとFree Dayといって奈良の魅力、御所の魅力を感じられるところに連れて行ったりしています。ホームパーティーを開いて地元の人たちを招いてみんなで料理を食べたり、ゲームをしたり、居酒屋に連れて行ったり(笑)しています。市場での野菜販売やお祭りにも積極的に参加してもらって、日本人と交流できる場に連れていっています。

・子どもたちの農業体験もされているとお聞きしましたが、なぜ始めようと思ったのですか。
台湾キャンプを年に2回しています。これは10日間ほど泊まり込んで仕事をしてもらっています。その時に去年の夏に御所出身の英会話教師のヒデさんがコラボしたいと言ってきました。英会話教室に通う子どもたちに生の英語をしゃべる機会が普段ないので、その場としてとても魅力的なのでコラボしたいと。今年の1月に先生と子どもたちが農場に来て台湾の子どもたちと農業をしました。ヒデさんと出会ったのも闇市(御所の居酒屋さん)でメキシコとチェコのボランティアと飲んでた時にそこにヒデさんがやってきて急にしゃべってきたんです。しゃべりたくてうずうずしてたって。(笑)それが知り合ったきっかけだったんです。

・ガンバ農園の名前の由来はなんですか。
 あほみたいな、漫画みたいな名前つけてしまって(笑)(笑) ガンバは単純に頑張るのがんばです。昔、岩登りをしていて、落ちそうなときに下からギャラリーが「がんばっ」て声かけてくれるんです。それで頑張れています。(笑)サッカーのガンバ大阪とは一切関係ないです。(笑)

・人参があまくておいしいとお聞きしましたが、他にどんなオススメの野菜がありますか。
 冬野菜の里芋とねぎ押しています。御所に酒蔵があるので、その酒蔵と一緒にお酒を造っています。6月にも80名が集まって田植えをしました。薬を使わないので草が生えます。それをみんなで抜きました。収穫して収穫祭としてお酒を飲みながらみんなで鍋を食べています。このイベントを2年前からやっています。地元の酒蔵に頼みまして無農薬の酒米で作った酒米を仕込んでくれないかと。そのためには人手が沢山いるんです。風の森というお酒のファンの方を集めてくれないかとお願いしているんです。

・育てた野菜は主にどこに出荷していますか。
 八百屋さんやレストランなど10軒ほど出荷しています。

・今後、御所市がどのようなまちになってほしいと願いますか。
 うちの周りもそうなんですけど、人が少ないんです。人が来てほしい。住んでいるが住み続けたいと思う町、行ってみたいな住みたいなと思う町。また外国人の人を呼び込む。魅力があるところなのに地元の人たちもアピールしきれていない。また、観光客になれていらかったのかもしれない。もっと開かれた地にすれば観光客も来やすくなると思う。そのような意識を変えていく必要があると思う。

・御所、ガンバ農園のアピールをお願いします。
 杉浦農園初めて16年になりますけど、中山間といういう棚田の中で農業をしているという珍しいことをしています。はっきり言って、農業をするに適していないです。でも、あえてややこしいことをやっています。山と平野部を隔てる棚田というものがすごく重要なんです。この棚田を守るため、また生かすために頑張っていきたいと思います。



S__140115976.jpg





スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kurita Seminar

Author:Kurita Seminar
FC2ブログへようこそ!

訪問者カウンター